いやまぁ、噛んじゃうとか話があちこちに飛んじゃうとかはどうしようもないのですが。
でも、美しい声で長く話し続けることはできるようになりますよ。
(そして、かんじゃったのも話が迷子になったのも、ちゃーんと聞き取ってもらえることをお約束します!)
私自身(事務局あかねです)の経験になりますが、私はもともと声も大きく聞き取りやすいタイプでした。
耳が遠くなったお年寄りも、
「あかねちゃんの声は聞こえる」
というので、よく祖母の通院に付き添ったりしていました。
でもそんな日は決まって、夕方には声がしゃがれ始めていたものです。
それが声楽の勉強を始めてからは、「しゃべりすぎて声が嗄れる」ということがなくなりました。
それはやはり、
・美しい声を
・長時間にわたって
・安定的に
・無理なく
出す意識ができてきたからでは?と感じています。
オペラ歌手はオーケストラに負けない声で歌うわけですが、これも実のところ「大きさ」というよりは「響かせ方」なのだろうと思います。
ただただ大きさを追い求めても、喉はもとより体に負担がかかるだけで遠くまでは届かない。
「自分の体」という楽器を上手に扱って、よく響いた音色が出せれば遠くまで届く。
これは歌声で考えるより、打楽器のトライアングルやお仏壇のお鈴で考えてもらった方がイメージしやすいかもしれません。
お鈴をガンガンたたいてもいい音は出ませんし、案外遠くには届いていないもの。
むしろ腕や手首の力を抜いて軽くたたいた方が、びっくりするほどキレイな音が遠くまで広がります。
歌も同じ。
「大きな声を」と力んでも、ホールいっぱいに広がる歌声にはなりません。
楽器全部を鳴らすこと。
一部ではなく。
そのうえで、強い音、弱い音、柔らかい音、鋭い音、などと奏で分けて、様々な情景や感情を表現するわけです。
日常会話では、「柔らかく」辺りを心掛けるといいかもしれませんね。
「話す」「しゃべる」という行為はあまりにも日常で長年の癖がしみついていますから、これを修正、矯正するのはなかなか大変です。
しかし、「歌う」というのは少し特別な、頻度のすくない作業。「話す」「しゃべる」ほど癖がついていません。
まずは「歌う」ときに新しい癖をつけていくことで、結果的に「話す」声も変化するということが起こるわけです。
キレイな声になりたい!
長い時間しゃべっても、嗄れないようになりたい!
そんなアナタにも、オペラ歌手のレッスン、おススメですよ。
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